こんにちは、せーじんです。
2021年1月16日に、とある投資信託のランキングが発表されたんです。
その名も、
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」
投資ブロガーのせーじんとしては見過ごすわけにはいきません。
今日は、このランキングを見て
- 投信ブロガーおすすめ銘柄の傾向
- ランキングが、1年でどう変わったのか
- ランキング上位銘柄のリターンの調査
- もっとリターンの高い投資先の紹介
等をしていきたいと思います。
それではいってみましょう。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」とは
そもそも、その投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020ってなんなの?
このイベントのウェブページにはこう書いてあるよ。
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
出典:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020ウェブページ
公式ページはこちら
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020
個人投資家(ブロガー)が、広告や宣伝に関係なく「これはいい」と思う投資信託を選ぶ、というイベントだね。
ああ、そういうのはいいね。すごく参考になりそう。
このイベントは、2007年からスタートして、今年で14回目となります。
上位入賞した投資信託の運用会社を招いて表彰をするなど、大きな力を持っています。
今年の表彰式は、コロナ対策のためオンラインで行いました。
10回目となる2016年には、個人投資家による有意義なイベントとして当時の金融庁長官 森信親氏よりお祝いのメッセージをいただいたそうです。
日程
ブロガーによる投票期間 2020年11月1日から30日まで
結果発表、表彰 2021年1月16日
せーじんは遠慮して投票しませんでした
知らなかっただけでしょ
ドキッ
2020年の投資信託ランキングトップ10はこれだ!
では、最新の2020年ランキングを見てみましょう。
こちらです!
順位 | ファンド名/運用会社 | 投票人数 | 獲得ポイント数 |
1位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/三菱UFJ国際投信 | 49名 | 159 |
2位 | ニッセイ外国株式インデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント | 25名 | 80 |
3位 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)/ザ・バンガード・グループ・インク | 15名 | 60 |
4位 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/セゾン投信 | 14名 | 40 |
5位 | ひふみ投信/レオス・キャピタルワークス | 14名 | 33 |
6位 | eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)/三菱UFJ国際投信 | 11名 | 33 |
7位 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス/三菱UFJ国際投信 | 11名 | 31 |
8位 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)/三菱UFJ国際投信 | 7名 | 29 |
9位 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500)/三菱UFJ国際投信 | 12名 | 28 |
10位 | 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね/農林中金全共連アセットマネジメント) | 8名 | 27 |
ベスト10の構成を見てみましょう。
インデックスファンドが人気を集める
ベスト10の投資信託を見ると、
インデックスファンドが8銘柄、アクティブファンドが2銘柄となりました。
となっていて、やはり経費が低く、長期投資ではある程度のリターンを期待できるインデックスファンドに人気が集まっていますね。
投資先は全世界、先進国、バランス型と分散している
インデックスファンドの投資先は、
全世界株式3銘柄、先進国株式3銘柄、バランス型2銘柄
となっています。
米国株式に人気が集中するかと思いましたが、人気は分散しているようです。
なぜ米国ETFのVTがこのランキングに入ってるんでしょうね
5商品がランクインするeMAXIS Slimシリーズ
eMAXIS Slimシリーズが強いですね。
トップ10のうち5つがこのシリーズです。
せーじんも、つみたてNISAとiDeCoはeMAXIS Slim米国株式と先進国株式インデックスに投資しています。
なんといっても、経費が安いのが特徴!
さらに、他社がもっと安い商品を出してくると、それに対抗して値下げしてくれるんです。
最安保証付き、みたいなもんです。
2019年のランキングはこちら
では、前年度の2019年のランキングも見てみましょう。
順位 | 2020順位 | ファンド名/運用会社 |
1位 | 1位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/三菱UFJ国際投信 |
2位 | 9位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/三菱UFJ国際投信 |
3位 | 7位 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス/三菱UFJ国際投信 |
4位 | 2位 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント |
5位 | 6位 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)/三菱UFJ国際投信 |
6位 | 11位 | 楽天・全米株式インデックスファンド<<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)>>/楽天投信投資顧問 |
7位 | 4位 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/セゾン投信 |
8位 | 17位 | グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)/日興アセットマネジメント |
9位 | 3位 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)/ザ・バンガード・グループ・インク |
10位 | ー | SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド/SBIアセットマネジメント |
ベスト10の構成を見てみましょう。
インデックスファンドが人気を集める
ベスト10の投資信託は
インデックスファンドが9銘柄、特殊な運用のファンド(グローバル3倍3分法)が1銘柄で、アクティブファンドは0でした。
投資先は全世界、先進国、バランス型と分散している
インデックスファンドの投資先は、
全世界株式3銘柄、先進国株式4銘柄、バランス型2銘柄
となっています。
2019年も、人気は分散していたようですね。
グローバル3倍3分法ファンドは、株式・債券・REITをバランス良く保有したうえで、レバレッジをかけています。
インデックスとは言えませんが、アクティブとも言い切れない特殊な運用です。
2020と2019の違いはどこにある?
米国集中投資を避けるようになっている
米国にのみ投資する銘柄は、2019年は2位、6位、10位の3銘柄がランクインしています。
これが2020年になると、9位の1銘柄のみになっています。
ランクインしている銘柄が減っただけでなく、順位も大きく落としています。
- 大統領が民主党に変わり議会も民主党となった米国の、今後が見通せないことからの警戒感
- 中国の台頭による、米国の国力の相対的な低下
こういった不安感から、米国集中投資から国際分散投資へ向かっています。
アクティブファンドがランクインした
2019年のランキングではゼロだったアクティブファンドが、2020年には2銘柄ランクインしています。
でも、アクティブファンドは経費が高いよね
ちゃんとリターンが出てればいいんだけどね
これは、2020年の5位にランクインした「ひふみ投信」、日経平均、S&P500の1年間の値動きを比較したチャートです。
青のひふみ投信は、最終的な利益がインデックスを上回っているだけでなく、コロナショックでの落ち込みも小さかったことがわかります。
いい仕事してます
経費は1%を超えているため高額ですが、それに見合うリターンがあれば良いという考え方が増えてきたのでしょう。
せーじんも、その意見には賛成です。
各銘柄のリターンを比較。S&P500を超えているのは1銘柄のみ?
各銘柄のリターンを確認しましょう。
見えにくいので、2つに分けてチャートを表示します。
ピンクのS&P500を基準にすると、比較しやすいと思います。
S&P500に勝っているのは、「ひふみ」だけですね。
「おおぶね」はいい勝負をしていますが、やや下回っています。
他のインデックスファンドは、S&P500の成長にはついていけていないようです。
S&P500に連動するはずの、eMAXISSlim米国(S&P500)(2つ目の画像の黄色いチャート)が、S&P500よりもかなり下回っているのはなぜでしょう。
なんでなんで?
原因は、為替と費用だよ
為替の影響
2020年は、コロナショック以降一貫して円高が続きました。
ドル建て資産が成長しても、円高になるとドルの価値が下がってしまうため、円建ての資産額は思ったほど伸びないということがあります。
2020年は、最高値112円から年末には103円まで円高が進んでいます。
為替だけで9%も資産が減っているということになります。
管理費用等の経費
eMAXISSlim米国(S&P500)は、管理費用が0.0968%と非常に安いです。
しかし、やはりリターンにはマイナスに働きます。
管理費用は毎日の基準価額に反映されているため、管理費用を引いた金額がこのチャートに表れます。
せーじんならこうする
せーじんならナスダック投信に投票しますね
せーじんが投票するとしたら、今回はランクインしていませんが、
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
- iFreeレバレッジ NASDAQ100
- iFreeNEXT FANG+インデックス
の3銘柄に投票しようかな。
米国の覇権は、すぐに脅かされることはないでしょう。
遠い先はわかりませんが、10年15年くらいであれば米国が超大国として君臨すると考えます。
であれば、米国の成長企業を集めたNASDAQやFANGに投資するのが、最も大きなリターンを得られますよね。
せーじんは、高リターン銘柄が好き
各銘柄の、直近1年間のリターンはこちらです。
ナスダック100は長期リターンが年率20%を超える最強の指数です。
それにレバレッジをかけるか、さらに高成長銘柄に絞るか、いずれにしても大きな成長を期待できますね。
以上、投信ブロガーが選ぶ!ファンドオブザイヤー2020発表!2019との違いは?という話題でした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
アイキャッチ写真提供 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year運営委員会