【2022年8月末】CFD・ETF・レバレッジ投資信託のリターン比較実験

こんにちは、せーじんです。

2021年4月から続けているCFD・ETF・レバレッジ投信の比較実験ですが、

2022年5月末時点での結果報告以来、記事の更新を怠っておりました。

大変申し訳ありませんでした。
実験自体は継続していたので、今回まとめて報告させていただきます。

ということで、8月末の実験結果の報告をしていきましょう。

まずは結果からお見せします!

うわ!CFDが一気にマイナスになっちゃったよ!

CFDは6月末に、ついにマイナスに突入したね!
7月以降はだんだん持ち直してるみたいだけど

この記事では「8月末」として掲載していますが、株価等のデータは集計日(2022年9月2日)現在となります

今回の記事の内容

下落相場への備えとして短期投資でCFDを活用しています

せーじんのポートフォリオは、2022年7月末時点でこのようになっています。

現金、債券、コモディティ、短期投資を合わせて、全体の3分の1くらいあるけど、これで下落相場に備えているということね

このポートフォリオのうち、3%を占める短期投資。

せーじんは、この短期投資でCFDを活用しています。

CFDのメリットは
  1. ほぼ1日中、いつでも取引できる便利さ
  2. 投資先はS&P500やNASDAQ100のため、下落してもいつかは上がってくると言う安心感
  3. 売りからも入れるため、下落相場でも利益を上げることができる
2項目目で大失敗しました

2番目が消してあるけど、何かあったの?

年初から指数がダダ下がりだったけど、塩漬けしてたんです。
ただ、この塩漬けのストレスに耐えられず、多額の損切りをした次第・・・

ははーん、それで短期投資の割合がたった3%なのね。
こんな記事も書いてたくせに!

100回読み直してきます・・・

CFDは「投資のコンビニ」とも言われています

CFDは、日本語では差金決済取引と言います。

通常取引のように株などを買ってから売るのではなく、買って売る(または売って買う)一連の取引で発生した損益(差額)だけをやり取りします。

CFDには、

  • 夜間や祝日でも取引ができる
  • 決済後に差金のやりとりを行うので、投資開始時点で元手がいらない
  • レバレッジをかけられるので、資金効率が高い
  • 売りから入って下落相場でも利益を得る
  • 売買手数料が無料(スプレッドは発生します)

など多くのメリットがあります。

「投資のコンビニ」と呼ばれるほど便利なものですが、

通常取引と比べてリスクが大きく、ある程度投資経験のある方向けの投資法です。

CFDについて、詳しいことはこの記事にまとめました。ぜひご覧ください。

CFDはコストがわかりにくい

こんなにも便利に使えるCFDですが、気になるのはリターンとコストですよね

投資信託やETFであれば、指数の上昇からコストを差し引けばわかります。

ところが、CFDはコストがわかりにくいんです。

上で説明した通り取引手数料は無料ですが、このようなコストがかかります。

CFDのコスト
  • 調整金(金利相当額、配当相当額、価格調整額)
  • スプレッド

これらのコストは日々変動するので、

CFDのコストは年間○%

と簡単に言うことができないんです。

そこで、せーじんが実際にCFD、ETF、レバレッジ投資信託の3商品に投資し、

ナマのリターンを比較する実験を行うことにしました。

CFDのコストがどれだけリターンに影響を与えるのか、実験しないとわかりにくいからね

普通は短期投資用で使うCFDで長期投資をするとどうなるのか、
せーじんが人柱になる企画だね

CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を投資する実験

リターンとリスクは表裏一体です。

期待できるリターンが大きいほどリスクが高まるため、損失が大きくなる可能性があります。

でも、広く分散されており、基本右肩上がりのS&P500なら、さほどリスクを増やすことなく大きなリターンを狙えるのでは?

そう考えたせーじんは、S&P500を使ってCFDで長期投資をしたらどうなるのかと考えました。

でも、CFDと出会ったばかりなんでしょ?
まだ知らないリスクがあるかもよ

そうなんだよ。だから、実際に買って確かめようってこと

CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を実際に投資し、

リスクとリターンを検証していきましょう。

手数料もレバレッジ比率も全く違う商品たち。どうなるかな?

実験の概要

1.投資対象はS&P500に連動する商品

  • CFDは「楽天CFD(レバレッジ10倍)」
  • ETFは「VOO」
  • 投資信託は「iFreeレバレッジ S&P500(レバレッジ2倍)」

2.それぞれ8〜9万円ほど投資します

3.積立はせず、最初の投資のみとします

4.2021年4月初めに各商品に投資して実験を開始

5.毎月月末時点での円建て価値を比較していきます

投資するのは、ナスダックじゃなくてS&P500なの?

ナスダックはボラティリティが大きいからね
レバレッジ10倍の長期投資は怖くてさ

今回の実験は、長期間でのリターンを見ていくので投資スパンは長期になります。

長期で投資していると、必ず大きな下落に遭遇するもの。

大きな下落を経験しても、なおCFDやレバ投資には長期投資の価値があるのでしょうか。

2022年に入ってから米国市場は下落し続けてるよね。
どうなるかなあ

株価が大きく下落した場合、CFDではロスカット(自動売却)されてしまう恐れがあるので、ボラティリティが比較的小さいS&P500にしています。

それぞれの商品を簡単に紹介しましょう

楽天CFD

  • レバレッジをかけて資金効率を上げる
  • 売りから入って下落相場でも利益を得る
  • 夜間、昼間や祝日でも取引ができる

など多くのメリットがあるCFD。

CFD取引を扱う証券会社は多くありますが、せーじんは楽天証券CFDを選びました。

せーじんが楽天証券CFDを選んだ理由
  1. 取引手数料が無料
  2. 楽天証券と楽天銀行に口座を持っているので、スムーズに連携できる
  3. デモトレードができる
  4. 取引ツール「MT4」は世界中で愛用されている評判のいいツール

日々の使い勝手では、特に2に大きなメリットを感じています。

銀行や楽天証券口座から数秒で資金の振り分けができるのは、本当に便利ですよ!

楽天証券や楽天銀行に口座を持っている方には、特におすすめ!

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米国ETF「VOO」

米国のETFで、せーじんの知る範囲で最も経費の低いETFです。

その経費率は、驚異の0.03%!

同じS&P500のETFである「IVV」と並んで最安の経費です。

その上、楽天証券やSBI証券なら買付手数料無料です

VOOは、圧倒的なコスパで世界中の個人投資家から人気を集める、超定番のETFです

投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」

今回は、レバレッジをかけた投資信託も比較対象に加えましょう。

iFreeレバレッジ S&P500は、こんな商品です。

  1. レバレッジ比率2倍
  2. 経費率0.99%
  3. 為替ヘッジあり

為替ヘッジがついているので、円高に振れたときには他の商品よりも有利に働きますが、円安に振れた時は不利になりますね。

最近、すごい勢いで円安が進んでいるので、為替ヘッジはとても不利に働いていますね。

経費率は、レバレッジ商品としては標準的です。

が、VOOの33倍です。

レバレッジは2倍なので、楽天CFDの10倍レバレッジと比べると低い倍率=リスクが小さいと思われますがどうでしょう。

2022年8月末時点での実験結果!

お待たせしました。8月末時点での実験結果を見ていこう!

8月末って言ってるけど、データは記事作成(9月2日)時点です

米国ETF「VOO」は、8月+1.1%、通算+24.4%、

VOOは、2021年4月に8万1990円=740ドル(2株)投資しました。

2022年8月末時点での評価額は10万2015円に上昇したので、損益は+2万0025円です

2021年4月からのトータルリターンはこちら

投資額8万1990円
収益額2万0025円
収益率+24.4%

VOOは、2021年4月から1年4ヶ月のリターンが+24%
2022年は大きく下落してるけど、いまだに好成績だね

ほんとだね。
2021がすごくアゲアゲだったってことね

では、8月単月のリターンも確認しましょう。

8月のリターン(VOO)+1.1%

8月はプラスだったんだね

8月は前半にすごく上がったからね
後半はダダ下がりだったけど

投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」は8月▲9.0%、トータル▲9.7%

iFreeレバレッジ S&P500には、9万円投資しました。

1年4ヶ月後の2022年8月末時点では8万1276円に下落したので、収益額は▲8724円です

2021年4月からのトータルリターンはこちら。

投資額9万円
収益額▲8724円
収益率▲9.7%

レバ投信の含み損は5月から4ヶ月連続だね

iFreeレバレッジの単月リターンも確認していきましょう。

8月のリターン(iFreeレバレッジ)▲9.0%

あれ?S&P500とかVOOは8月プラスだったのに
レバ投信は大幅マイナスだね

その原因は、
・円安が進んだこと
・減価が発生したこと
だね

減価?

レバレッジ投信・ETFの値動きを表したチャートをご覧ください。

4日後を見ると元の指数が100に戻ってるのに、レバレッジは100以下になってるよ

これがレバレッジの減価だよ

詳しくはこちらの記事で解説しましたので、ぜひご覧ください。

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楽天CFDは8月+2.6%、トータルリターン▲28.9%

では、10倍レバレッジの楽天CFDを見ていきましょう。

楽天CFDでは、2021年4月最初に8万0924円(2ロット)投資しました。

1年4ヶ月が経過した2022年8月末時点での損益は▲2万3364円となりました。

2021年4月からのトータルリターンはこちら。

投資額8万0924円
収益額▲2万3364円
収益率▲28.9%

おお、CFDもガッツリ含み損に突入したね。
10倍レバレッジの威力がすごいよ

CFDの単月リターンも確認していきましょう。

8月のリターン(楽天CFD)+2.6%

8月は少し上昇してるんだね

レバ投信と違って、為替ヘッジはないし、減価もないからね
S&P500(VOO)が上がれば、CFDも上がるんだよ

実験結果:手堅いVOO、マイナスリターンのCFDとレバ投信

ここまで紹介した2022年8月末時点での実験結果をまとめましょう。

項目CFDVOOiFree レバレッジ
投資額80,92481,99090,000
損益額-23,36420,025-8,724
損益率-28.9%24.4%-9.7%
前月比2.6%1.1%-9.0%

最初にお見せした、損益率の推移もあらためて見てみましょう。

VOOは手堅くプラスリターンを確保してるね

こういう下落相場での強さはレバレッジものとは比べ物にならないね。

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CFDには減価はないけど、大きなリスクも

レバレッジ投信とかETFは減価するって話だけど、CFDは減価しないの?

CFDのレバレッジは、ETFや投信とは仕組みが違うから減価は発生しないよ

でも、CFDのレバレッジの仕組みの違いはメリットだけじゃないんです。

それは大きな下落が発生した場合に発生します。

大きな下落が発生すると

ETFや投信:株価が下がるだけ

CFD:ロスカットもしくは追証が発生する可能性がある

ロスカット?追証?

ロスカットとは自動的に精算(売却、買い戻し)されてしまうこと、

追証とは証券会社に対して追加でお金を支払うことです。

自動精算とか、追加で支払いとか、なかなか大きなリスクだね

そう。だからCFDはある程度の投資経験をしてから使ったほうがいいね

せーじんも、この実験中に大きな下落が発生する可能性を考慮し、かなり大きめの証拠金を口座に入れています。

実際に買ったCFD
CFD口座に入れている金額
  • 8万円ほど
  • 50万円ほど

実際に買ったCFDは8万円ほどですが、CFD口座には6倍以上の50万円ほどを入れているのです。

これは、リーマンショックのようにS&P500が50%下落してもギリギリ耐えられる(ロスカットされない)

ようにするためです。

それ以上のショックが来たら?

ロスカットされて実験終了

せーじんの投資成績・資産状況はこちら

せーじんの資産状況や投資先を毎月報告しています。こちらからご覧ください。

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以上、CFD、ETF、レバレッジ投資信託のリターン比較実験の最新状況をお届けしました。

これからも毎月進捗状況を報告していきますので、ぜひご覧くださいね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました

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詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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