こんばんは、せーじんです。
本日もお越しいただき、ありがとうございます。
今回は「米国優良銘柄30種を集めたダウ平均はご老体?」という話題の記事です。
この記事のポイント
・ダウ平均の構成銘柄や値動き
・S&P500、NASDAQ100、日経平均と比較したリターン
・今年のダウ平均の銘柄入れ替え
ダウ平均ってなに?
ダウ平均っていうのは、よくニュースでも聞くね
そうだよね。ダウ平均の正式な名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」というよ。30銘柄の”優良な”米国株式で構成され、100年以上の歴史を持つ最も古い米国株式市場の指数なんだよ。
30銘柄だけなの?
そう、30銘柄だけ。S&P500は500銘柄、NASDAQ100は100銘柄だから、それと比べるとあまり分散しているとは言えないね。
構成銘柄は情報技術が少なめ
2020年9月現在の構成銘柄を見てみましょう。上位10銘柄を表にしました。
銘柄 | 組み入れ比率 |
ユナイテッドヘルス | 7.28% |
ホームデポ | 6.52% |
セールスフォース | 5.92% |
アムジェン | 5.75% |
マクドナルド | 5.19% |
マイクロソフト | 4.91% |
ビザ | 4.82% |
ゴールドマンサックス | 4.78% |
ハネウェルインターナショナル | 3.93% |
スリーエム | 3.90% |
S&P500とかナスダックと全然違うね
そうだね。ダウ平均はS&P500よりも情報技術の割合が低く、伝統的な産業の割合が大きいね。これがご老体といわれる理由ですな。
アップルの株式分割とダウ平均の算出方法
アップルは8月31日までは組み入れ比率でトップにいましたが、株式分割を実施したため大幅に順位を下げました。
アップルの順位は、S&P500やナスダックでは変わらなかったよね。なんでダウ平均ではこんなに順位が変わるの?
ダウ平均は、時価総額で加重平均されるナスダックやS&P500と違って、指数に採用されている銘柄の株価を単純平均して計算するからだよ。
株式分割で株価が下がると、指数に対するシェアがそのまま下がってしまいます。
構成銘柄を入れ替えちゃいました
アップルの株式分割に対して何も対策をしなかった場合、成長著しい情報技術セクターの組み入れ比率がさらに下がり、今後の指数の伸びが鈍くなる可能性があります。
そこで影響を最小限に抑え、指数の成長を維持するために、アップルの株式分割と同日の2020年8月31日に、銘柄の入れ替えを実施しました。
退場 | 入場 | |
エクソン・モービル(XOM) | セールスフォース・ドット・コム(CRM) | |
ファイザー(PFE) | ⇒ | アムジェン(AMGN) |
レイセオン・テクノロジー(RTN) | ハネウエル(HON) |
原油価格の急落を受けてダウ指数の足を引っ張ったとはいえ、1928年からダウ平均に採用されていたエクソンを外すなんで、大胆ですね。
この、感情にとらわれず成績が悪いものを外すという姿勢が、成長を続けるアメリカ経済の象徴なのかもしれません。
ダウ平均のリターン
ダウ平均のリターンを、他の指数と比較しながら見ていきましょう。
まずは5年間で比較します。
青:ダウ平均 オレンジ:ナスダック 赤:S&P500 水色:日経平均
ここ5年間のリターンは、S&P500とほぼ同様ですね。
ナスダックの伸びがすごすぎます。
次に、2020年1月からの年初来チャートを見てみましょう。
コロナショックの底は、青のダウ平均が、最も深いですね。
回復も遅れているようです。
S&P500についてはこちらで紹介しています。
ナスダックについてはこちらで紹介しています。
おすすめ投資方法
せーじん的おススメは、いつもどおりのこれです。
・投資信託のiFree NYダウ・インデックス または たわらノーロード NYダウへ
・ドルコスト平均法で積み立てる
iFree NYダウ・インデックス
運用会社 大和アセットマネジメント
売買単位 100円以上1円単位
純資産総額 185.28億円
信託報酬 0.2475%
たわらノーロード NYダウ
運用会社 アセットマネジメントOne
売買単位 100円以上1円単位
純資産総額 34.30億円
信託報酬 0.2475%
投資信託がおすすめの理由
- 配当再投資が容易、というか自動のため全く手間がかからない
- 積み立てる金額を自由に設定できる
ドルコスト平均法(積立投資)がおすすめの理由
投資開始直後に暴落が起きた場合、一括投資であれば致命傷になりかねませんが、積立てであれば暴落時は安く買えるチャンスタイム!
投資信託やドルコスト平均法については、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひお読みください
他にはこんな投資方法もあります
おすすめに挙げた投資信託以外にもNASDAQ100へ投資する方法があります。
米国に上場するETFなら
SPDR ダウ工業株平均ETF(DIA)
- ステートストリート
- 売買単位…1口
- 最低買付金額…277.09ドル
- 純資産総額…22,364.22(百万米ドル)
- 信託報酬…0.16%
- 配当率2.38%
- 毎月配当
毎月配当は、うれしいですね
日本市場に上場するETFなら
NEXT FUNDS ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信(1546)
- 野村アセットマネジメント
- 売買単位…1口
- 最低買付金額…28,680円
- 純資産総額…152.4億円
- 信託報酬…0.486%
Simple-X NYダウ・ジョーンズ・インデックス上場投信(1679)
- シンプレクス・アセット・マネジメント
- 売買単位…10口
- 最低買付金額…263,500円
- 純資産総額…12.7億円
- 信託報酬…0.54%
今日のまとめ
・ダウ平均とは、米国の優良な30銘柄を集めた株式指数で、世界的な認知度も非常に高い。
・30種の構成銘柄は度々入れ替えて、ダウ平均の指数としての成長を維持している
・ダウ平均は株価の単純な平均から算出するので、S&P500やナスダックのような時価総額加重平均とは計算が異なる
・コロナショックでの落ち込みは最も大きく、回復も遅れていてコロナ前の高値まで回復していない。
・コロナ前の成長、コロナショックでの下落、コロナ後の回復のどれをとっても、強さを見せた。
せーじんのおすすめ投資法は、
- 投資信託の iFree NYダウ・インデックス または たわらノーロードNYダウへ
- ドルコスト平均法で積み立てること
以上、米国優良銘柄30種を集めたダウ平均はご老体?という話題でした。