こんにちは、せーじんです。
今回は、2022年9月末時点でのリターン比較実験の経過をお知らせします。
9月はS&P500がとんでもない下落だったよね。
CFDとレバ投信は、かなりまずいことになってるんじゃないかなあ
へえ、そんなに下落したの?
9月のS&P500のチャートを確認しましょう。
9月の1か月間で、9.3%くらいの下落ですね。
月間の下落としてはコロナショック中の2020年3月以来の2年半ぶりです。
うわー、すごい下落。実験結果を見るのが怖くなってきたよ・・・
ということで、8月末の実験結果の報告をしていきましょう。
まずは結果からお見せします!
CFDがやばすぎる!
▲9.3%の10倍レバレッジだからね。
とんでもない破壊力だね
下落相場への備えとして短期投資でCFDを活用しています
せーじんのポートフォリオは、2022年7月末時点でこのようになっています。
現金、債券、コモディティ、短期投資を合わせて、全体の3分の1くらいあるけど、これで下落相場に備えているということね
このポートフォリオのうち、3%を占める短期投資。
せーじんは、この短期投資でCFDを活用しています。
2番目が消してあるけど、何かあったの?
年初から指数がダダ下がりだったけど、塩漬けしてたんです。
ただ、この塩漬けのストレスに耐えられず、多額の損切りをした次第・・・
ははーん、それで短期投資の割合がたった3%なのね。
こんな記事も書いてたくせに!
100回読み直してきます・・・
CFDは、日本語では差金決済取引と言います。
通常取引のように株などを買ってから売るのではなく、買って売る(または売って買う)一連の取引で発生した損益(差額)だけをやり取りします。
CFDには、
- 夜間や祝日でも取引ができる
- 決済後に差金のやりとりを行うので、投資開始時点で元手がいらない
- レバレッジをかけられるので、資金効率が高い
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 売買手数料が無料(スプレッドは発生します)
など多くのメリットがあります。
「投資のコンビニ」と呼ばれるほど便利なものですが、
通常取引と比べてリスクが大きく、ある程度投資経験のある方向けの投資法です。
CFDについて、詳しいことはこの記事にまとめました。ぜひご覧ください。
CFDはコストがわかりにくい
こんなにも便利に使えるCFDですが、気になるのはリターンとコストですよね。
投資信託やETFであれば、指数の上昇からコストを差し引けばわかります。
ところが、CFDはコストがわかりにくいんです。
上で説明した通り取引手数料は無料ですが、このようなコストがかかります。
- 調整金(金利相当額、配当相当額、価格調整額)
- スプレッド
これらのコストは日々変動するので、
CFDのコストは年間○%
と簡単に言うことができないんです。
そこで、せーじんが実際にCFD、ETF、レバレッジ投資信託の3商品に投資し、
ナマのリターンを比較する実験を行うことにしました。
CFDのコストがどれだけリターンに影響を与えるのか、実験しないとわかりにくいからね
普通は短期投資用で使うCFDで長期投資をするとどうなるのか、
せーじんが人柱になる企画だね
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を投資する実験
リターンとリスクは表裏一体です。
期待できるリターンが大きいほどリスクが高まるため、損失が大きくなる可能性があります。
でも、広く分散されており、基本右肩上がりのS&P500なら、さほどリスクを増やすことなく大きなリターンを狙えるのでは?
そう考えたせーじんは、S&P500を使ってCFDで長期投資をしたらどうなるのかと考えました。
でも、CFDと出会ったばかりなんでしょ?
まだ知らないリスクがあるかもよ
そうなんだよ。だから、実際に買って確かめようってこと
CFD、ETF、投資信託(レバレッジ)に同じくらいの金額を実際に投資し、
リスクとリターンを検証していきましょう。
手数料もレバレッジ比率も全く違う商品たち。どうなるかな?
1.投資対象はS&P500に連動する商品
- CFDは「楽天CFD(レバレッジ10倍)」
- ETFは「VOO」
- 投資信託は「iFreeレバレッジ S&P500(レバレッジ2倍)」
2.それぞれ8〜9万円ほど投資します
3.積立はせず、最初の投資のみとします
4.2021年4月初めに各商品に投資して実験を開始
5.毎月月末時点での円建て価値を比較していきます
投資するのは、ナスダックじゃなくてS&P500なの?
ナスダックはボラティリティが大きいからね
レバレッジ10倍の長期投資は怖くてさ
今回の実験は、長期間でのリターンを見ていくので投資スパンは長期になります。
長期で投資していると、必ず大きな下落に遭遇するもの。
大きな下落を経験しても、なおCFDやレバ投資には長期投資の価値があるのでしょうか。
2022年に入ってから米国市場は下落し続けてるよね。
どうなるかなあ
株価が大きく下落した場合、CFDではロスカット(自動売却)されてしまう恐れがあるので、ボラティリティが比較的小さいS&P500にしています。
それぞれの商品を簡単に紹介しましょう
楽天CFD
- レバレッジをかけて資金効率を上げる
- 売りから入って下落相場でも利益を得る
- 夜間、昼間や祝日でも取引ができる
など多くのメリットがあるCFD。
CFD取引を扱う証券会社は多くありますが、せーじんは楽天証券CFDを選びました。
- 取引手数料が無料
- 楽天証券と楽天銀行に口座を持っているので、スムーズに連携できる
- デモトレードができる
- 取引ツール「MT4」は世界中で愛用されている評判のいいツール
日々の使い勝手では、特に2に大きなメリットを感じています。
銀行や楽天証券口座から数秒で資金の振り分けができるのは、本当に便利ですよ!
楽天証券や楽天銀行に口座を持っている方には、特におすすめ!
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米国ETF「VOO」
米国のETFで、せーじんの知る範囲で最も経費の低いETFです。
その経費率は、驚異の0.03%!
同じS&P500のETFである「IVV」と並んで最安の経費です。
その上、楽天証券やSBI証券なら買付手数料無料です。
VOOは、圧倒的なコスパで世界中の個人投資家から人気を集める、超定番のETFです
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」
今回は、レバレッジをかけた投資信託も比較対象に加えましょう。
iFreeレバレッジ S&P500は、こんな商品です。
- レバレッジ比率2倍
- 経費率0.99%
- 為替ヘッジあり
為替ヘッジがついているので、円高に振れたときには他の商品よりも有利に働きますが、円安に振れた時は不利になりますね。
最近、すごい勢いで円安が進んでいるので、為替ヘッジはとても不利に働いていますね。
経費率は、レバレッジ商品としては標準的です。
が、VOOの33倍です。
レバレッジは2倍なので、楽天CFDの10倍レバレッジと比べると低い倍率=リスクが小さいと思われますがどうでしょう。
2022年9月末時点での実験結果!
お待たせしました。9月末時点での実験結果を見ていこう!
9月末って言ってるけど、データはデータ収集(10月1日)時点です
米国ETF「VOO」は、9月▲6.8%、通算15.9%、
VOOは、2021年4月に8万1990円=740ドル(2株)投資しました。
2022年9月末時点での評価額は9万5029円に上昇したので、損益は+1万3039円です。
2021年4月からのトータルリターンはこちら
投資額 | 8万1990円 |
収益額 | 1万3039円 |
収益率 | +15.9% |
VOOは、2021年4月から1年6ヶ月のリターンが+16%くらい。
今年は暴落してるけど、まだプラスリターンなのは素晴らしいね
1年半で+16%だから、好成績だよね。信じられない
円換算の資産だからね。円安の影響も大きいよ
では、9月単月のリターンも確認しましょう。
9月のリターン(VOO) | ▲6.8% |
さっき見たS&P500よりもマイナス幅が小さいのは、円安のおかげ?
そうだね
投資信託「iFreeレバレッジ S&P500」は9月▲16.2%、トータル▲24.3%
iFreeレバレッジ S&P500には、9万円投資しました。
1年6ヶ月後の2022年9月末時点では6万8099円に下落したので、収益額は▲2万1901円です。
2021年4月からのトータルリターンはこちら。
投資額 | 9万円 |
収益額 | ▲2万1901円 |
収益率 | ▲24.3% |
レバ投信の含み損が拡大してるねえ
iFreeレバレッジの単月リターンも確認していきましょう。
9月のリターン(iFreeレバレッジ) | ▲16.2% |
1か月で▲16.2%!
恐ろしい・・・
楽天CFDは9月▲189.7%、トータルリターン▲163.8%
では、10倍レバレッジの楽天CFDを見ていきましょう。
楽天CFDでは、2021年4月最初に8万0924円(2ロット)投資しました。
1年4ヶ月が経過した2022年8月末時点での損益は▲13万2562円となりました。
2021年4月からのトータルリターンはこちら。
投資額 | 8万0924円 |
収益額 | ▲13万2562円 |
収益率 | ▲163.8% |
おお!マイナス幅が100%を超えてるんですけど!!
ETFや投資信託にはないリスクだね。
CFDは初期投資以上のマイナスを被る可能性があるんだよ
8万円の投資で、13万円の損失かあ。本当にハイリスクなんだね
CFDの単月リターンも確認していきましょう。
9月のリターン(楽天CFD) | ▲189.7% |
1か月でこの下落幅、、こんなことあるんだね
証拠金を多めに入れてあるからまだ大丈夫だけど、
この下落が10月も続いたら実験が強制終了されそうです(泣)
実験結果:手堅いVOO、マイナスリターンのCFDとレバ投信
ここまで紹介した2022年9月末時点での実験結果をまとめましょう。
項目 | CFD | VOO | iFree レバレッジ |
---|---|---|---|
投資額 | 80,924 | 81,990 | 90,000 |
損益額 | -132,562 | 13,039 | -21,901 |
損益率 | -163.8% | 15.9% | -24.3% |
前月比 | -189.7% | -6.8% | -16.2% |
最初にお見せした、損益率の推移もあらためて見てみましょう。
こう見ると、プラスリターンを確保してるVOOが奇跡だね
為替も追い風になってるとはいえ、マイナスになっていないのは大きいね
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CFDには減価はないけど、大きなリスクも
レバレッジ投信とかETFは減価するって話だけど、CFDは減価しないの?
CFDのレバレッジは、ETFや投信とは仕組みが違うから減価は発生しないよ
でも、CFDのレバレッジの仕組みの違いはメリットだけじゃないんです。
それは大きな下落が発生した場合に発生します。
ETFや投信:株価が下がるだけ
CFD:ロスカットもしくは追証が発生する可能性がある
ロスカット?追証?
ロスカットとは自動的に精算(売却、買い戻し)されてしまうこと、
追証とは証券会社に対して追加でお金を支払うことです。
自動精算とか、追加で支払いとか、なかなか大きなリスクだね
そう。だからCFDはある程度の投資経験をしてから使ったほうがいいね
せーじんも、この実験中に大きな下落が発生する可能性を考慮し、かなり大きめの証拠金を口座に入れています。
実際に買ったCFDは8万円ほどですが、CFD口座には6倍以上の50万円ほどを入れているのです。
これは、リーマンショックのようにS&P500が50%下落してもギリギリ耐えられる(ロスカットされない)
ようにするためです。
それ以上のショックが来たら?
ロスカットされて実験終了
せーじんの投資成績・資産状況はこちら
せーじんの資産状況や投資先を毎月報告しています。こちらからご覧ください。
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以上、CFD、ETF、レバレッジ投資信託のリターン比較実験の最新状況をお届けしました。
これからも毎月進捗状況を報告していきますので、ぜひご覧くださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
仕事に、育児に、遊びに忙しいサラリーマンの資産形成には、CFDという選択肢も有力です。
CFDの取引時間はほぼ24時間。
夕食後のゆっくりした時間や通勤の電車の中、祝日でも取引することができます。
またレバレッジをかけた投資をすることもできますから、
少ない資金からから大きな利益を狙うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。