米国の全企業にまるっと投資!分散性はS&P500以上【VTI】

こんばんは、せーじんです。

本日もせーじんブログにお越しいただきありがとうございます。

今回は、米国のすべての企業に投資することができるETFを紹介します。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)というETFです。

米国のすべての企業に投資?S&P500と何が違うの?

それじゃあ、順番に説明していくね。

今回の記事の内容

VTIとは

正式名称はバンガード・トータル・ストック・マーケットETFです。

ニューヨーク証券取引所もナスダックも、大型株も中・小型株も含めて、米国の上場している企業すべてを投資対象とするETFです。

設定日 : 2001/05/24

金融庁届出日 : 2008/09/10

基準通貨 : USD

ファンド純資産総額 : 974.21 百万ドル(2020/08/31 現在)

ETF純資産総額 : 166.22 百万ドル (2020/08/31 現在)

地域 : 米国

時価総額/投資スタイル : 大・中・小型株 / ブレンド

バンガード社webページより出典

ETFの総資産が約174億5310万円ありますから、十分に資産を持つ銘柄であるといえるでしょう。

これだけの資産がありますから、流動性も問題ありません。

流動性とは、その銘柄がどれだけ活発に売買されているかということです。

チャートでは出来高と表示されているところを見ればわかります。

流動性があまりにも低いと、

  • 売買するときに成り行きで注文すると思わぬ値段で約定してしまう
  • 指値で注文すると売買が成立しない

など、大きなデメリットがあります。

構成銘柄

VTIの構成銘柄は、3525もあります。(2020.8.31現在)

構成比率の高い上位10銘柄の表です。

順位保有銘柄シンボルファンド構成比
1Apple Inc.AAPL5.82400 %
2Microsoft Corp.MSFT4.94700 %
3Amazon.com Inc.AMZN4.23200 %
4Facebook Inc. Class AFB2.03900 %
5Alphabet Inc. Class AGOOGL1.41500 %
6Alphabet Inc. Class CGOOG1.34900 %
7Johnson & JohnsonJNJ1.16900 %
8Berkshire Hathaway Inc. Class BBRK.B1.15800 %
9Tesla Inc.TSLA1.07000 %
10Visa Inc. Class AV1.03000 %
バンガード社webページより

上位10銘柄を合計しても25.2%ほどですから、分散性がかなり高いですね。

ほかのETFでは、上位2、3銘柄で40%以上にもなるETFもありますから。

GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)やテスラなどのグロース企業のほか、ジョンソンエンドジョンソンやビザなどが上位にランクインしているのも面白いところです。

VTIとVT、名前が似てるけどどう違うの?

証券会社のwebページなどでVTIを検索すると、VTという名前が似ているETFがでてきます。

VTとはバンガード・トータル・ワールド・ストックETFで、「ワールド」が入っていますね。

これは、全世界の株式に投資するETFです。

VTも、全世界に安い経費で手間なく投資できるとして、非常に人気の高いETFです。

S&P500との違い

S&P500は、以前の記事で「S&P500はその名の通りアメリカの主要な500社から構成されており、ダウ平均よりアメリカ市場を大きくカバーしています。」と紹介いたしました。

つまり、アメリカ国内の規模の大きい500銘柄から構成されている、ということです。

VTは中小企業も含めた3525銘柄から構成されていますから、分散の範囲が大きく異なるのです。

S&P500についてはこちらで紹介したので、ぜひご覧ください。

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テスラは、2020年7月初めから8月終わりまでの2か月で株価が2.5倍に大暴騰して話題になった銘柄ですが、S&P500には入っていません。

テスラチャート

こういった銘柄を拾えるのもVTIの魅力です。

が、当然こういった銘柄だけでなく成績の振るわない銘柄も多くあります。

VTIは、好調な銘柄も、不調な銘柄も、米国内のすべてを買うというスタンスです。

リターン

VTIのリターンを見てみましょう

年初来1年3年5年設定来
基準価額5.46 %14.96 %11.64 %13.68 %7.60 %
バンガード社webページより出典

直近5年間は年率13.68%ですから絶好調ですね。

今年も、コロナショックを乗り越えて年初来5.46%です。

今後の大統領選の影響がどのように出てくるか、注目です。

分配金は1.65%ほど出ており、株価の成長とともに少しずつ成長しているようです。

信託報酬

信託報酬:0.03%

VTIの信託報酬は、0.03%です。

驚異の安さです。

これは、S&P500ETFのVOOと並ぶ業界最安値です。

100万円投資しても年間300円しか経費が掛からないのですから、タダみたいなもんです。

投資信託という手もアリです

楽天VTI(楽天・全米株式インデックスファンド)という投資信託があります。

これは、投資信託の皮をかぶったVTIといってもいいでしょう。

中身が同じならVTIでいいんじゃないの?

という方、投資信託には投資信託のメリットがあるんですよ。

楽天VTIのメリット

  • つみたて投資ができる(つみたてNISAにも対応)
  • 100円から金額指定で購入できる
  • 売買手数料が無料
  • 配当金は自動で再投資してくれる
  • 配当金に日本の税率がかからずに再投資ができる
  • 円をドルに換える必要がないため、手間も為替手数料も不要

楽天VTIのデメリット

  • 信託報酬が高い VTI:0.03%、楽天VTI :0.162%
  • 配当金が自動で再投資されるので受け取れない(配当金が欲しい人にはデメリット)

メリットがすごく多いですね。

信託報酬が高いというデメリットがありますがトータルリターンでは投資信託のほうが大きい場合もあります。

これは、配当金再投資の効率の良さや為替手数料が不要なメリットが大きいためです。

配当金を受け取ってキャッシュフローの足しにしたいという希望がなければ、投資信託への積立投資がおススメです。

投資信託とETFの違いはこちらで詳しく解説しましたので、ご覧ください。

まとめ

  • VTIは、中小企業を含む米国のすべての銘柄に広く投資するETF
  • S&P500よりも範囲が大きい
  • 上位10銘柄を合わせても25%程度程度の保有率で、分散性が高い
  • リターンも直近5年間は年率13.68%と好調
  • 信託報酬は年率0.03%と業界最安
  • 投資信託で購入するという手もある。というか、投資信託のほうがメリットが多い

以上、米国の全企業にまるっと投資!S&P500との違いは?【VTI】という話題でした。

本日も、最後までご覧いただきありがとうございました。

これからも頑張って記事を書きますので、ぜひまたお越しください。

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