忙しい人も初心者もできる!簡単な高配当株投資、「ダウの犬」とは?

こんばんは、せーじんです。

本日もせーじんブログにお越しいただきありがとうございます。

高配当株投資には、現在のキャッシュフローの強化というインデックス投資にない魅力を持っていますね。

ただ、銘柄選びやその後のメンテナンスをしっかりしないと、長期にわたり好リターンを得ることは難しい、ということを以前の記事でご紹介しました。

でも、忙しくて銘柄調査する時間がないの!

何に投資したらいいのかわかんないの!

という人も多くいるでしょう。そこで今回は、せーじん嫁のような人にも気軽にできる高配当株投資の方法をご紹介します。

その名も、「ダウの犬投資法」です。

ダウの犬投資法のメリット

  • 高配当株投資での最初の難関である銘柄選びやその後のメンテナンスでの銘柄入れ替えで迷うことがない
  • 日々の株価をチェックする必要もない
  • 簡単にできるのに、パフォーマンスはインデックス投資以上のものを期待できる
  • 世界中で実践されている投資法であり、実績が豊富にある

それでは、ダウの犬投資法について解説していきます。

今回の記事の内容

ダウの犬投資法ってなに?

ダウの犬とは…

ダウ平均の30銘柄のうち、配当利回りの高い上位10銘柄へ均等に投資をする投資法です。

配当利回りは年に1回、年末時点のものを調査します。

毎年末に銘柄を調査し、入れ替えを行います。

非常にシンプルですね。

ダウの犬のお友達

ダウの犬にはほかにもお友達がいます。

ダウの子犬

ダウの子犬ではダウの犬銘柄のうち株価の安い5銘柄への投資をします。

分散性が下がりますから、より好成績を期待できますが当然リスクも増えます。

大きなリターンを求める人や、投入できる資金が少ない人におススメです。

ダウコア10種の犬

ダウの犬ではダウ平均30銘柄の中から上位10銘柄を選びましたが、ダウコア10種の犬ではダウコア10種の銘柄へ投資します。

ダウコア10種とは、

  • 過去15年間減配していない
  • ダウ平均の配当利回り上位10銘柄

銘柄選定の対象を、15年間減配していない銘柄に絞り込むことで、より大きなリターンと安定性を求める投資法です。

直近15年間というと、リーマンショックやコロナショックなどの経済危機が複数ありました。

その期間も減配しなかった銘柄に絞っていますから、株主還元への意識が高く、それを実行できるだけの収益力が備わった、長期投資に適した優良銘柄であるといえるでしょう。

ダウコア10種の子犬

ダウコア10種の子犬では、ダウコア10種のうち株価の安い5銘柄へ投資します。

ダウコア10種の犬よりもさらに絞り込んだ投資法です。

なんでダウの犬っていう名前なの?

配当利回りが高くなる要因として

  • 増配
  • 株価下落

が挙げられます。

株価の下落により相対的に配当利回りが高くなる例が多いため、ダウの中の負け犬を集めるという意味でダウの犬と名付けられました。

でも、そんな負け犬を集めた戦略が市場平均を上回ることも多いんですよ!

そうでなければ、ダウの犬は世界中に広まりませんからね。

ダウの犬投資法の始め方

ダウの犬投資法は2ステップで開始できます。

ステップ1 年末に、ダウ銘柄を配当利回りの高い順に見る

ステップ2 上から10個買う

これだけです。

このシンプルさが大きな魅力です。

これだけでいいの!?

ダウの犬銘柄

2019年末時点で選出した、ダウの犬2020は以下の銘柄です。

銘柄株価
(2019.12.31)
利回り
(2019.12.31)
子犬
ダウ54.735.12%
エクソンモービル69.784.99%
IBM134.044.83%
ベライゾン61.404.01%
シェブロン120.513.95%
ファイザー39.183.88%
3M176.423.26%
ウォル グリーン58.963.10%
シスコ47.612.94%
コカコーラ55.352.89%
DOW OF THE DOG公式ページより

ダウの犬銘柄のうち、2020年8月31日付でエクソンモービルとファイザーがダウ銘柄から外れています。

2021年のダウの犬銘柄は大きく変わるかもしれませんね。

ダウの犬のリターン

ダウの犬とそのお友達の成績を見てみましょう。

インデックス投資の王道、ダウ平均とS&P500との比較です。

投資5年10年20年
ダウの犬13.4%15.9%9.5%
ダウの子犬9.6%14.9%10.0%
ダウコア10種の犬15.6%17.7%10.8%
ダウコア10種の子犬14.3%19.7%12.5%
ダウ平均13.3%13.9%8.4%
S&P 50012.5%14.2%7.7%
DOW OF THE DOG公式ページより抜粋

ダウの犬と仲間たちは、S&P500やダウ平均を上回るリターンをたたき出していますね。

特に、ダウコア10種の2匹の犬は明らかに好リターンです。

ご注意ください

日本からダウの犬投資法を実践する場合、米国内での実践と異なり、少しリターンが下がる可能性があります。

為替リスク

円安のときに株を買い、円高のときに売ると、為替の分だけリターンが下がります。

為替が100円/ドルのときに、1000ドルの株を1株買った場合

購入額=株価1000ドル×100円/ドル=10万円

10万円で購入することができます(手数料は考えないものとします)

これを同じ株価で売ったが、円高が進み90円/ドルになっていた場合

売却額=株価1000ドル×90円/ドル=9万円

売却額は9万円となりました。

株価は変わらないのに、1万円損してしまったわけです。

これを為替リスクといいます。

ただし、円高で買って円安で売れば得することになりますので、為替は必ずしもマイナスに作用するということではありません。

為替手数料

米国株を買う時に、円をドルに換える必要がありますが、このときに証券会社等に支払う手数料です。

株を売った後にはドルを円に戻す必要がありますので、このときにも手数料が発生します。

大手ネット証券では、1ドル25銭が一般的な為替手数料です。

買う時だけじゃなくて、売るときにもかかるのね。

売買手数料

日本の証券会社から米国株を買う場合、米国内の証券会社で買うよりも売買手数料が高い傾向にあります。

これも、ここ2年くらいでネット証券各社で最低手数料の廃止などが進んでいてかなり安くなっているので、大きなリターンの減にはならないでしょうが。

大手ネット証券では、約定価格の0.495%(税込み)が一般的な米国株売買の手数料です。

手数料の上限は約定1回当たり22ドルです。

こっちも、買う時だけじゃなくて売るときもかかるのね

まとめ

今回紹介したダウの犬投資法は、

高配当株投資での最初の難関である銘柄選びやその後のメンテナンスでの銘柄入れ替えで迷うことがありません。

また、日々の株価をチェックする必要もありません。

年に1回、年初に銘柄の入れ替えをするだけです。

このように、こんなに簡単にできるのに、パフォーマンスはインデックス投資以上のものを期待できる投資法ですから、世界中で実践されている投資法であり、実績が豊富にあります。

年に1度の銘柄入れ替えのときに発生する手数料が発生するというデメリットはありますが、インデックス投資で必要となる信託報酬はかかりません。

高配当株投資が持つ、現在のキャッシュフローの強化というインデックス投資にない魅力を手軽に実現できるダウの犬投資法は、アリだと思います。

以上、忙しい人も初心者もできる!簡単な高配当株投資、「ダウの犬」とは?という話題でした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

今後も頑張って記事を更新していきますので、ぜひまたお立ち寄りください。

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