こんばんは、せーじんです。
今日は、昨日の記事で素晴らしい成長を見せてくれたベトナムへ投資してみよう、
ということで投資先を調べました。
なかなか珍しい結果になりましたので、共有していきましょう。
ちなみに、昨日はRCEP参加を受けてこのような記事を書きました。
この中で紹介したベトナムの年初来チャートはこうです。
青がベトナムの経済指数HNX指数、紫が米国S&P500です。
HNX指数がS&P500を圧倒していますね。
この成長著しいベトナムに投資する方法を調べてみましょう!
ベトナムに投資するETFは実質2銘柄だけ
ベトナムを投資対象とするETFは、3銘柄のみのようです。
ティッカー | 経費 | 市場 | 運用会社 | |
ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF | VNM | 0.64% | 米国 | ヴァンエック |
dbXトラッカーズFTSEベトナムUCITS ETF | DFVT | 0.85% | シンガポール | ドイツ銀行 |
dbXトラッカーズFTSEベトナムUCITS ETF | 03087 | 0.85% | 香港 | ドイツ銀行 |
2番目と3番目は上場している市場が違うだけの、同じ商品ですね。
ということは、実質2銘柄のみということになります。
ベトナムの証券会社に口座を開けば投資できるのでしょうが…
そこまではやらないかなあ
経費が割高
3銘柄とも経費が0.50%を上回っていますから、割高な水準ですね。
それに見合うパフォーマンスが得られればいいのですが。
この2つのETFはHNX指数とは連動しない
では、パフォーマンスを確認します。チャートを見てみましょう。
全く連動していませんね。
大きくパフォーマンスが劣っています。
と思ってみてみると、各ETFは連動する指数が異なるのです。
各運用会社のウェブページを見ると、
- VNM → マーケット・ベクトル・ベトナム・インデックスに連動する
- DFVT → FTSEベトナム・インデックスに連動する
このように設計されているため、異なる指数であるHNX指数との連動はしないのですね。
ちなみに、ベトナムのもう一つの株価指数VN指数をグラフに入れてみます。
完全に連動している、とは言えないですが近い動きをしていますね。
もう少し期間を延ばして、5年で見てみましょう。
すると、2つのETFは、VN指数とも連動していないことがわかります。
これは投資の価値なしですね。
HNX指数とVN指数の違い
HNX指数は、ハノイ証券取引所で取引されている銘柄の株価指数
VN指数は、ホーチミン証券取引所で取引されている銘柄の株価指数
ホーチミン証券取引所のほうが有力銘柄が多く、VN指数のほうがメジャーな指数、とのことです。
両指数のパフォーマンスを比較すると、
年初来ではこのとおり、HNXが圧倒的に上です。
しかし5年で比較すると
コロナショック前まではVN指数が上回っていたことがわかります。
投資信託はどうでしょうか
ヤフーファイナンスで検索すると、ベトナム関連の投資信託がたくさん出てきました。
- ベトナム株ファンド [0431216C]
- ベトナム・ASEAN・バランスファンド [10311078]
- ベトナム株式ファンド [79312107]
- ベトナム成長株インカムファンド [9A311148]
- ベトナム・ロータス・ファンド [AB311171]
- T&D ベトナム株式ファンド [10311202]
- DIAM ベトナム株式ファンド [47311156]
- 東京海上・ベトナム株式ファンド(年4回決算型) [49311186]
- 東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型) [49311187]
- SMAM ベトナム株式ファンド [79311186]
- CAM ベトナムファンド [9A311108]
- SBI インド&ベトナム株ファンド [89311077]
投資信託は、指数に連動しているのでしょうか。
リターンで検証してみましょう。
5年チャートで比較します。
- ベトナム株ファンド [0431216C]
- ベトナム・ASEAN・バランスファンド [10311078]
- ベトナム株式ファンド [79312107]
- ベトナム成長株インカムファンド [9A311148]
- ベトナム・ロータス・ファンド [AB311171]
- T&D ベトナム株式ファンド [10311202]
- DIAM ベトナム株式ファンド [47311156]
- 東京海上・ベトナム株式ファンド(年4回決算型) [49311186]
- 東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型) [49311187]
- SMAM ベトナム株式ファンド [79311186]
- CAM ベトナムファンド [9A311108]
- SBI インド&ベトナム株ファンド [89311077]
5年チャートで見ると、途中から運用を開始した投信もあるので正確ではありませんが、
いずれの投資信託もリターンは25%を下回っています。
ベトナムの2つの指数の5年間リターンは
HNX指数 80%
VN指数 61%
でしたから、まったく連動していませんね。
ちなみに、すべての投資信託が運営を開始した期間で見てみましょう。
すべての投資信託が運営を開始した6か月間リターンで比較しよう
- ベトナム株ファンド [0431216C]
- ベトナム・ASEAN・バランスファンド [10311078]
- ベトナム株式ファンド [79312107]
- ベトナム成長株インカムファンド [9A311148]
- ベトナム・ロータス・ファンド [AB311171]
- T&D ベトナム株式ファンド [10311202]
- DIAM ベトナム株式ファンド [47311156]
- 東京海上・ベトナム株式ファンド(年4回決算型) [49311186]
- 東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型) [49311187]
- SMAM ベトナム株式ファンド [79311186]
- CAM ベトナムファンド [9A311108]
- SBI インド&ベトナム株ファンド [89311077]
この期間で見ると、
- インド株と一緒になったSBI インド&ベトナム株ファンド(3番目のグラフ、ピンクの線)は30%近いリターン
- それ以外は13%前後のリターンのものが多い
- リターンが8%を下回るものもある
ベトナムの2つの指数の5年間リターンは
HNX指数 33.7%
VN指数 12.6%
ですから、VN指数に近いリターンといえます。
まとめ
ベトナム株に投資するための、ETFや投資信託を調べました。
ベトナム市場には2つの指数があります。
- HNX指数:ハノイ取引所の指数で、コロナショック後に大きく伸びた
- VN指数:ホーチミン取引所の指数で、コロナショック前はHNXを上回っていたが、現在は伸び悩んでいる
ETFや投資信託については、短期的には調子を落としているVN指数に近い値動きをしています。
長期で見ると、HNX指数にもVN指数にも大きく劣るリターンでした。
ベトナムの証券会社に口座を開ければいいのでしょうが、そこまではしないかな。
現状では、投資すべき商品がありませんので、ベトナム投資は見送ります。
以上、ベトナムに投資したい!でもETFも投資信託も投資したい商品がないという話題でした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。