1月の株高、2月株安のアノマリーは本当か確かめてみよう

メリークリスマス、せーじんです。

2020年も、もう間もなく終わろうとしています。

おじさんになると、月日が経つのが本当に早く感じます

それにしても今年は大きな出来事がたくさんありましたね。

  • 2月のコロナウイルス拡大と株価暴落
  • 4月の緊急事態宣言、
  • 7月に開催予定だったオリンピックの延期、
  • 9月は日本の総理大臣交代、
  • 11月の米国大統領選挙 などなど

こういった大きな出来事は当然株価にも大きな影響を及ぼします。

しかし、出来事に対する反応とは別に、

株価の動きというのは理屈では説明できないけど、大体そうなるというアノマリーと呼ばれるものが、いくつもあります。

今日はその中でも、間もなくやってくる1月と2月のアノマリー、

「1月の株高」と「2月の株安」

について見ていきましょう。

もしこれが大体当たっているのなら、利確・損切りの時期を図るのにとっても役立ちますね。

これとは別に、米国大統領選挙の翌年は株価が上がりやすいというアノマリーもあります。

こちらの記事で紹介しています。

今回の記事の内容

月足チャートでザックリ確認

その月の騰落は、月足チャートを見ればザックリとわかりますね。

月足ってなに?

ローソク足チャートの1本1本が、1か月間の値動きを表すものだよ。
いつも掲載しているのは日足が多いけど、
他にも週足、1時間足、5分足とか、いろいろあるんだよ

ローソク足や移動平均線など、チャートの超基本的な見方を解説した記事はこちら

過去10年分のS&P500のチャートを見ていきましょう。

今回使っているTradingViewというサイトでは、緑が陽線(値上がり)、赤が陰線(値下がり)です。

まとめましょう。

  • 2011年は、1月が陽線、2月も陽線
  • 2012年は、1月が陽線、2月も陽線
  • 2013年は、1月が陽線、2月も陽線
  • 2014年は、1月が陰線、2月は陽線
  • 2015年は、1月が陰線、2月は陽線
  • 2016年は、1月が陰線2月も陰線
  • 2017年は、1月が陽線、2月も陽線
  • 2018年は、1月が陽線、2月は陰線
  • 2019年は、1月が陽線、2月も陽線
  • 2020年は、1月が陰線2月も陰線

1月は、陽線(値上がり)が6回、陰線(値下がり)が4回

2月は、陽線(値上がり)が7回、陰線(値下がり)が3回

となりました。

1月陽線(値上がり)、2月陰線(値下がり)となったのは、2018年の1回だけでしたね。

むしろ、1月より2月のほうが陽線が出る確率が高いくらいでした。

このアノマリーは、あまりあてにならないかも。

各年の日足チャートで詳しく見ていきます

2011年から2020年までの、各年の1~2月の日足チャートを見てみます。

2011年は2月下旬に大きめの調整

NASDAQ100も入れてみました。

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

1月の終わりと2月の終わりに調整がありますね。

特に2月の調整は大きく値下がりしています。

2012年は上げ調子の相場

続いて2012年です。

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2012年は、1月初めから2月終わりの2か月間、ほぼ一直線に上げています。

2013年は2月下旬に調整

続いて、2013年です。

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2013年は、2月下旬に調整がありますね。

この年は、赤のナスダックの動きが鈍かったようです。

2014年は1月下旬に大きめの調整

続いて2014年です。

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2014年は、1月下旬に大きめの調整が来ています。

2月に入って反転し、上げ基調となっています。

2015年は、1月が調整期間

続いて2015年です。

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2015年は、1月の1か月間はヨコヨコですね。

2月から上げに転じています。

2016年は、1月から2月中旬まで下落傾向

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2016年は1月から2月中旬まで下落傾向ですね。

2月中旬からは上昇に転じています。

2017年は1月下旬から上げ基調

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

ナスダックは一直線に上げていますが、S&P500は1月下旬まで停滞しています。

1月下旬から上げ始め、2月は上げ基調です。

2018年は1月下旬から2月にかけて大幅下落

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2018年は年明けから大きく上げていましたが、1月下旬から調整に入り、2月上旬にかけて大幅に下落しています。

その後回復したかに見えましたが、2月下旬には再び下落しています。

2019年は、ほぼ一直線に上げている

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2019年は、ほぼ一直線に上げています。

2020年は2月下旬にコロナショック

青がS&P500、赤がNASDAQ100です。

2020年は、2月下旬にコロナショックが来ています。

ここから3月にかけて暴落していくのですが、2月時点ではまだ初動の段階ですね。

1月を見ると、ナスダックはやや挙げていますが、S&P500は停滞しています。

まとめ

1月から2月の値動きを、2011年から2020年までの10年分見てきました。

月足でも日足でも、1月株高、2月下落の傾向はありませんでした。

この10年間で、S&P500が年初から2月終わり時点でマイナスになったのは、

2016年と、コロナショック直撃の2020年の2回でした。

ナスダックは、2013年にもマイナスになっているので3回です。

特別なことがなければ、年明けも株価は上げ基調であることが多いことがわかりました。

コロナの拡大には気を払う必要がありますが、利確や損切りを急ぐ必要はなさそうですね。

以上、1月の株高、2月株安のアノマリーは本当か確かめてみようという話題でした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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