こんばんは、せーじんです。
本日もせーじんブログにお越しいただきありがとうございます。
2020年のアメリカ大統領選挙は、バイデン氏の当選ということになりそうですね。
バイデン氏の対中国政策は、トランプ氏ほど強硬ではないとされています。
ファーウェイ製品の締め出しや、高い関税の賦課などは凍結されるかもしれませんね。
すると期待できるようになるのは、中国経済の成長です。
中国に投資するにはどうしたらいいの?
という方も多いと思いますので、解説していきましょう。
中国には証券取引所が3つあります
中国には証券取引所が3つあります。
- 上海証券取引所
- 香港証券取引所
- 深セン証券取引所
これらの3つの取引所は、上場している銘柄が異なるのはもちろんのこと、取引に使用する通貨まで異なります。
これは日本や米国の取引所にはない特徴ですね。
上海証券取引所
「A株」と「B株」に分かれており、A株は人民元、B株は香港ドルで取引します。
もともとA株は中国国内の投資家向けの市場、B株は外国投資家向けの市場とされていました。
だから、取引の通貨が違うんだね
今は制度が少し変更になっていて、外国人投資家も一部のA株の取り引きができるようになっているよ。
市場の規模は、上海証券取引所が最も大きく、中国国内の大企業が多く集まっています。東証一部のイメージですね。
香港証券取引所
「香港株」、「H株」、「レッドチップ」に分かれています。
香港株とは、香港の地場企業または香港に上場している外国企業の銘柄です。
H株 | 香港証券取引所に上場している中国本土企業の銘柄 |
レッドチップ | 香港証券取引所に上場している中国本土企業の香港法人の銘柄 |
香港株 | 香港の地場企業または香港に上場している外国企業の銘柄 |
香港証券取引所は2番目に大きな市場規模です。この取引所は外国人投資家が自由に参加してよい取引所という位置づけとなっています。
深セン証券取引所
上海証券取引所と同様、A株とB株に分かれており、A株は人民元、B株は香港ドルで取引します。
もともとA株は中国国内の投資家向けの市場、B株は外国投資家向けの市場とされていました。
深セン証券取引所はこの3つの中では最も小さい市場規模です。
中国の新興企業が多く集まっている市場なので、日本のマザーズのようなイメージですね。
中国は株式指数もたくさん
中国には、株式指数もたくさんあります。
今回は、そのうちの主な指数について紹介していきます。
全てを覚える必要はありませんが、たくさんあるんだということがわかればいいと思います。
上海総合指数 (SSEC)
上海株式市場を代表する指数。値は上海市場に上場するすべてのA株、B株の株価を時価総額で加重平均して計算される。
上海50指数 (SSE50)
上海A株銘柄の中から、科学的、客観的根拠に基づき抽出された、規模、流動性の大きな50銘柄によって構成される指数。
香港ハンセン指数 (HSI)
香港株式市場を代表する指数で、流動性の高い上位銘柄から構成されている。
香港H株指数 (HSCEI)
H株銘柄の株価の動きを代表する指数。採用銘柄数は40社。
CSI300指数
上海及び深セン証券取引所に上場するA株銘柄の中から、時価総額や流動性などに基づき選ばれた300銘柄によって構成される指数。
CSI500指数
上海及び深セン証券取引所に上場するA株銘柄のうちCSI300に選ばれなかった銘柄約500銘柄により構成される指数。
各指数の値動きを確認しましょう
中国の株式市場とはどのような値動きをするのか、先ほど紹介した指数の値動きを見てみましょう。
比較のために、米国インデックスのS&P500もチャートに入れてあります。
長期チャートでは、米国株との連動性は低そう
リーマンショック前の2007年中ごろからのチャートです。
黄色のS&P500と比較すると、チャートの形が大きく異なります。
米国株式市場との連動性はあまり高くないようです。
連動性の高くない商品を複数持つことがリスクヘッジには大切です。
中国の指数はいずれも同じようなチャートの形をしていますが、CSI500とCSI300のリターンが高いようですね。
また、S&P500と比較すると値動きの幅が大きくなっています。
コロナショックのダメージは小さかったんですね
コロナショックをはさんだ年初来チャートを確認しましょう。
コロナショックではどの指数も下落していますが、緑(CSI500) 、黄緑(CSI300)、青(上海総合)の中国本土株は下落幅が小さいですね。
コロナショック後の回復も非常に大きいようです。
香港の2指数は、政治問題もあって、回復が遅れています。
年初来で見ても、CSI500とCSI300のリターンが高いですね。
直近2か月では、米国との連動性が上がっています
直近2か月間のチャートを比較してみましょう。
S&P500とチャートの形が似ており、連動性が高くなっていることがわかります。
今後は再び連動性が下がるのか、これからも連動するのかは不明ですが、気になるところです。
また、今まで元気のよかったCSI500のリターンが下がっています。
まとめ
バイデン氏がアメリカの新大統領に就任することがほぼ決定しました。
これにより、中国への風当たりが弱まることが予想されます。
中国株への投資を考えるタイミングが来たのかもしれません。
中国には証券取引所が3つあり、それぞれが特色を備えています。
上海証券取引所…中国最大で大手企業が中心
香港証券取引所…外国にも広く開かれた取引所
深セン証券取引所…新興企業が中心の取引所
制度の改正により、上海や深センも外国投資家が投資できる対象が広がっています。
中国は株式指数もたくさんの種類があります。
いずれの指数も、長期で見ると米国との連動性は低いようですから、投資の分散先としては適しているでしょう。
しかし、直近2か月間は連動性が高まっています。今後どうなるか経過を見ておく必要がありそうです。
以上、バイデン大統領誕生で息を吹き返す!?中国への投資を考えようという話題でした。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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